選択肢の数だけ、後悔があって・・・。

10月20日の事です・・・。
 
ルナを病院から家に連れて帰る前に、先生からお話がありました。


状況は・・・著しく悪くなってきている・・・と。

このままの状態では、苦しみを　ただ長引かせるだけです・・・。

安楽死には、基本反対の先生ですが・・・
苦しみを長引かせない為の安楽死は、選択肢の一つ・・・だと。


私たちは、言葉を失いました・・・。


「でも、今は・・・まだ、その時ではないでしょう。
ただ・・・、その決断は、１週間ほどだと・・・思っていてください。」


・・・１週間


ワンプロしたり、うまうま女王のルナの姿があったのは、
つい２～３日前だったのに・・・。


何もかもが、音を立てて崩れたような気がしました。


その時が来たら・・・私は、決断できるのだろうか？


出来ない・・・よ・・・。
 
 
生きようとしてる命を奪う事なんて・・・出来るわけないのに・・・。


 
 

２週間もの間、精一杯生き抜き

ルナは・・・旅立ちました。



決して・・・穏やかな最後ではありませんでした。


苦しませずに逝かせてあげるべきだったのだろうか・・と、

でも、苦しませずに逝かせてあげる方法を取ったとしても・・・
きっと、まだ生きたかったのではないだろうか・・・と、

後悔をするでしょう。


でも、どちらも・・・「私の後悔」


ルナは・・・ルナは、どうしたかったんだろう・・・。


脾臓摘出手術だって・・・痛い思いをさせなくてもよかったのではないだろうか。


その時、その時は、一生懸命考えて導き出した答えだったはずなのに・・・

今では、どうしようもない後悔で・・・いっぱいです。


 
 

この２週間の介護を続けていく中で、
睡眠時間２～３時間の毎日でしたが、不思議と眠くはありませんでした。

ルナと一緒にいれるだけで、それだけで幸せだったから。

何週間続いても、何ヶ月続いても、何年続いたって、構わなかった。


でも・・・





ルナは・・・

２週間もの間、どんなに苦しかった事だろう。

・・・どんなに、辛かった事だろう。
 
 
そんな中で・・・ルナは
  
私に、２週間の大切な想い出を残してくれました。





後悔はつきません・・・。


でも、この穏やかな時間あったからこそ

少しずつ、少しずつ、前に進めるような気がします。

　　　

あの日のこと・・・。

ルナのあの日・・・のことを残しておきたいと思います。
 
（写真は11月1日のものです・・・。）
  
  
＊＊＊介護13日目＊＊＊


午前中、食欲は落ち・・・フードには一切見向きもしなくなりましたが
それでも、おやつだけは、しっかりと食べてくれました。
 
 
11月1日午後1時、応診

ルナの容態、、、良くありません。

心臓も肺も・・・かなり、悪くなってきていて・・・
いつ止まっても、おかしくない状態です。





先生が帰られた頃から、
メリッサが、ルナの傍に寄り添うようになり・・・。

シェラも、何度もルナの様子を気にするようになり・・・。


私も不安の中、ルナに寄り添い
・・・時間だけが、静かに過ぎていきました。

午後4時50分

突然、呼吸が荒くなり、、、

歯茎の色は、薄いピンク色に・・・！

 

家族に、緊急メール


「すぐ帰る！」と、次女からメール

パパは、新幹線の中から電話
ルナに、「もう少しで帰るからな！着くからな！頑張るんだぞ」、、、と。

パパの声に、ルナが反応。。。


その後、帰ってきた次女にも反応。


姉ねも、仕事を終え、
メールに気づき、急いで帰ってきました。



 

「ルナ、こんなにも愛されてるんだよ！」

「こんなにも、愛してるんだよ！」



しばらくして、

あれ？ママが気にしすぎだったのかな…

って、思うくらいいつも通りのルナに戻りました。


いま、思えば

家族がみんな帰ってくるのを待っていたんだと思います。


食欲はなかったものの、ヨーグルトを食べ
ヤギミルクを口にしてくれ、、、

こんな日が、これからも当たり前にくるって、信じてました。


この日、
パパと姉ねがルナに付き添ってくれるって言ってくれてたのですが・・・

なぜだか・・・

どうしても、譲れなかった母と次女です。


「おやすみ、ルナ、また明日な！何かあったら起こせよ、」

と、眠りについたパパと姉ねです。

夜になると呼吸が荒くなるルナの胸やお腹をさすりながら

「これ以上、ルナを苦しめないで、悪さをしないで、大人しくしていて」

何度も、何度も、言い続けました。


腸からも、出血しているルナにとって、
排泄するのは、かなり辛いことで…

それでも、

ちっちをした後は、いつもの呼吸に戻り、

わたしも、安心したのも束の間・・・
 
 
  
日付が変わって

11月2日、午前1時


＊＊＊介護１４日目＊＊＊

 
再び、排泄をもよおし、呼吸が荒くなる。

いつも通り、お腹をさすり排泄を促す。


いつも1時間くらいかけて、やっとでるのだけれど・・・
 
 
今度は、便のようで・・・なかなか、出ない。


午前2時

便が出だした・・・！

 
便の色が、あまりにもおかしい！


隣にいた次女に、パパを起こして来てもらった。


その瞬間、

止めどなくでる便と、どんどん白くなっていく肌…！


きっと、その瞬間
誰もが、別れを感じていました。


母の悲痛な声に、、、
姉ねも起きてきて

みんなが、ルナの名前を呼び続けました。


その瞬間、、、ルナは

1回1回、体を起こしては、

次女を見、パパを見、姉ねを見

最後に、母を見つめ


パタンと、その場に倒れこみ・・・



 
 
ゆっくり、ゆっくりと・・・

呼吸を止めていきました・・・。


 
ルナの最後は・・・決して
穏やかなものではありませんでした。

体を起こすことさえ困難な状態でした・・・

なのに・・・

体を起こし、私達の顔を見つめたんです。


 


まるで・・・

お別れを言うように・・・。




今は・・・

ルナを失った現実が、辛くて、悲しくて

ルナが、愛おしくて、愛おしくて、

これが夢ならば・・・夢であってほしい・・・・と

泣いてばかりの私ですが


ルナに出会えたこと、

ルナのママになれたこと、

本当に幸せでした！


 


ルナは、私の宝もの・・・でした。

そして、

これからも・・・ずっと！

　　　

旅立ちの日

11月4日、午後3時


 


4年10カ月17日の間

私達家族に数えきれない程の幸せを遺して

真っ白な棺に、たくさんのお花に囲まれて、
うまうま持って、ぬいぐるみを持って
家族の写真を持って、
母からのお手紙を持って、

 
ルナは、お空に昇っていきました…。

 

本当は、1日早く送り出すべきだったのでしょうが…

どうしても…離れられず、

主人の仕事が休めるギリギリの日まで、待ってもらっていました。



 

 

ルナが亡くなった日…

朝まで、家族でルナを囲み
いっぱいのありがとうと一緒に、泣き続けました・・・。

この2日間、

ルナとふたり、一緒に眠りにつきました。

時間を追う事に、冷たくなっていくルナを

肌で感じていきながらも、

2度と目を開けることのない現実が受け止められなくて・・・

どこにも持っていきようのない哀しみと淋しさに、

泣き続けました。。。



  

私のウザい程の愛情を受け止め、それ以上の愛で返してきてくれた子です。
あまりにも、大きな存在だっただけに…

今、どうやって笑っていたのかさえ思いだせずにいます。





ルナの旅立ちに際し、たくさんのお言葉、お花、
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。





みなさんから頂いたお花、一輪ずつ柩に入れさせていただきました。





みんなで抱えてたルナが、
母一人でも、十分に抱けれるくらい小さくなって帰ってきました。





その後も、ルナへ絶えることなくお花が送られてきて、
 
 
 
 
 
今・・・ようやく、苦しみから解放され、
お花の香りに包まれて、ゆっくり眠りについています。


プリンママさん、yurikic さん 、りーたんママ さん、 こもく母さん、ごん太 さん 、

mara さん 、ゴン太0135さん、ツボミさん、ふりこさん、らんのママさん、

FRANCさん、ハナパパさん、ゆみまろさん

綺麗なお花を　ありがとうございました。

 

べべべべベア さん 、yurikic さん 、プリンママさん、キャンディーパパ さん 、さよ さん 、

ケイティまま さん 、えりままさん、里山コウ さん 、じ～な さん 、おりおん さん 、

raki さん 、らんママさん、巳雪 さん 、ごん太 さん 、sumire024 さん 、ツボミ さん 、

りーたんママさん、ユウママ さん 、NONAME さん 、ウェンディの母さん、

マーレ＆アーリア母 さん 、花 さん 、ジャック母 さん 、山瀬 さん 、ゴン太0135 さん 、

ココ さん 、E.T. さん 、むーちゃんママ さん 、FRANC さん 、ラピスままさん、

みゆき さん 、なちゅめぐのママ さん 、桃母 さん、vanillamama さん 、しばシマイ さん 、

mara さん 、mabuzo さん 、なつママ さん 、ふりこ さん 、ひろさん、ひさぎママ さん 、

ロロっす さん 、ラルクママ さん 、Kenママ さん 、ハナパパさん、マロンぱぱ さん 、

しー坊 さん 、チャッピー姉 さん 、アレママ さん 、倉敷のママさん、金たろ母ちゃんさん、

リブラさん、びっぐまむさん、

お悔やみのお言葉、心温かいメッセージ、ありがとうございました。


たくさんの方が、ルナを想っていてくださったことが嬉しくて・・・

本当に、ありがとうございました。

 
 
本当は、ひとりひとりお礼を申し上げないといけない所なのですが
この場での、お礼になることをお許しください。


　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ルナ（シェリル）家一同