シェリルの命日

あれから何年たとうとも、
あのときの悲しみが蘇ってきます。

ガンから２年。。。

肝臓ガン・・・肺ガンへと転移する中、
「生きる！」という事を決して諦めなかった。


寝たきりで介護生活が必要になり、
身体が思うように動かない戸惑いの中、
介護するママにいつも申し訳なさそうな顔をしてたシェリル

夜中にちっちが出て、身体を拭いたり、お布団をかえたりと・・・
シェリルと一緒に頑張れる介護生活は、ママにとって

宝物だった。


でも、シェリルはとっても頭のいい娘で
自分で先を考えることのできる娘でした。

ちっちやうんピーが出る前になったら
ママに教えてくれるようになった。

その声は、「わんわん」ではなく「ひんひん」という声だったけれど

ママには、とっても力強く聞こえた。


１２年間分以上の「ありがとう」を少しでも返せると思ってた、本当に楽しくて・・・

いつまでも、ずっと続いてほしいとさえ思ってた。


ずっと、祈ってた・・・。


なのに・・・


４月１０日、

いつもは、午前２時・４時・６時と、
ちっちタイムに起こしてくれるのに・・・

その日、起こしてくれたのは５時の１度だけ。


それも、

ちっちもうんピーもしなかったよね。


ただその瞳は、ママを見つめてた。


その瞳は、まるでお別れをつげてるように感じて

それを認めたくなくて、朝までたわいのない話をしたよね。


ああ、そうだった・・・。

シェリルは、私達家族の為なら

どんなに辛くても苦しくても我慢するそんな娘だったね・・・。


朝、起きてきた娘達に、こっそりと

今日出かける前に、いっぱい大好きだよ！って伝えてあげてね。

と、お願いした。



ありがとう・・・。


大好きだよ。


って、いっぱいいっぱい、抱きしめた。



午前１１時３０分・・・

シェリルは、静かに虹の橋に旅立った・・・。


ママを残して・・・。


今でも、会いたくて・・・

寂しくて・・・

シェリルが、恋しくて・・・





でもね、心配しないでね。

目を閉じれば

ほら、そこにはシェリルがいるから。


すっと、家族のままだから。